楽しむ・学ぶ
ギリシャ

■第7回 “ギリシャ生まれの ひと・もの・ことば”
歴史の長いギリシャでは、現代にも息づくさまざまなものが生まれています。
アルキメデス、プラトン、アリストテレス、ソクラテス、ピタゴラスなど、教科書や石像で見かける、世界的に著名な哲学者や数学家などの頭脳派たちがいるということは、ご存知のかたも多いはず。

あまり知られていないのが、イソップ。
童話「アリとキリギリス」や「北風と太陽」などでおなじみの、あの作家イソップもギリシャの人なのです(ギリシャ語ではアイソポス)。
なんと、紀元前6世紀の生まれだというからおどろきです!
こどものころ、絵本で読んだことのある方も多いと思いますが、彼の物語は教訓的な内容であり、また動物が多く登場することから人気があり、ギリシャの小学校で教材としてもよく使用されています。
そのほか、怪談「耳なし芳一」などの作者、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)も、日本人女性と結婚したのちに帰化してはいますが、もとはギリシャの人とのこと。
意外なものも生まれています。
路上パフォーマンスなどで見かけるパントマイムは、フランスかイタリアあたりかと思いきや、ギリシャが発祥地。
古代ギリシャ時代の初期に、歌や踊り・ジャグリングなどと一緒に、ジェスチャーによる出しものを、おもしろおかしく
披露するグループがいて、これが起源といわれています。
ギリシャが発祥のスポーツもありますね。
日本の選手が大活躍しているマラソンです。
今から2500年以上も前の他国との戦争の際、自国のマラトンという町で敵を撃ち破ったギリシャ軍の伝令が、首都
アテネまで勝利を知らせに走りました。
その距離が42.195キロメートル。マラソンの名前と距離は、ここから来ているのです。

言葉に関しては、ギリシャ語が語源となっているものはあまりにたくさんありますが、なかでも芸術に関するものをいくつか挙げてみます。
たとえば、「ミュージック」はギリシャ語で音楽を意味する‘ムシキ’から。
「コーラス」は古代ギリシャ劇の合唱隊‘コロス’から。
「オーケストラ」はこの‘コロス’の立っている劇場の中央部分の名称‘オルキストラ’から。
「シンフォニー」も‘完全に調和した響き’という意味のギリシャ語が由来といわれます。
ちなみにこの合唱隊‘コロス’は、歌うだけでなく、劇の内容に合わせた身振り手振りをしたり、「あぁ」などの感嘆の声を発したりして、その場をもりあげたといいます。現代の演劇にもあればおもしろそうな機能ですよね。
ほかにも、テクニック、ドラマ、アイデア、スクール、グラフ、シンボル、スキャンダル…など挙げるときりがありませんが、どれも普段なにげなく使っている言葉たち。
なんだか、ギリシャ語が少しだけ身近になったような気がしてきませんか?
「ひと・もの・ことば」についていくつか例を挙げてみましたが、私たちの日常には「ギリシャ発」が、じつはいろいろな分野で広範囲に渡っているのです。
世界中の文明に与えた影響力の大きさに、あらためて感服させられますね。
女性に人気のアクセサリーブランド「フォリフォリ(Folli Folli)」も、ギリシャのブランドです。
むこうでは、日本の半額から2/3くらいの値段で買えるようで、おみやげとして人気があります。
■第6回 “意外と人間っぽい…? 〜ギリシャ神話〜“
ギリシャ神話の物語は、現代でも世界中で読み継がれていて、登場するたくさんの神々や英雄や美女の名前は、惑星や星座、花の名前、会社名や商品名、人の名前などによく使わています。
また、ひとつひとつのドラマチックな内容は、むかしから多くの劇や戯曲、映画の題材とされてきました。
ワンシーンを描いた絵画や彫刻も数多くあり、物語のあらすじを知っていると、美術館めぐりがさらに充実したものになることと思います。

からだの部分の名称にもなっています。有名なのは「アキレス腱」。
この「アキレス」というのは、神話に登場する英雄の名前です。
生まれてすぐに受けた儀式のおかげで不死身なからだを持つ若者が、数々の戦いで勇ましく勝利してきたにもかかわらず、その儀式の恩恵を受けなかった唯一の弱点である足首を、ある戦いで撃たれて死んでしまう…。
この物語が由来となっているのです。
ギリシャ神話には、神々や英雄や美女だけでなく、怪物やふつうの人間も登場しますが、怪物は退治されてしまうことが多く、また、ふつうの人間にはそれほど大きな役割がありません。
あくまでも「神」が中心となり、そこから派生したさまざまなエピソードから構成されています。
ただ、「神」とはいっても、たとえば全智全能の最高神とされるゼウスは、異常なほどの浮気性。
そして、その妻ヘラはそうとうな嫉妬深さ。ほかに登場するのも、「神なのに?」とか「神だからってこんなことを?」と思ってしまうような、残酷だったり、意地悪だったり、とても極端な行動をするので、おどろいてしまいます。
そんな行動のせいでうまれる悲劇の多いこと…。
大胆にふるまういっぽう、どこか人間っぽく悩んだりもする。
すばらしいとは言えない姿で描かれているのですが、そこが読み物としてはもおもしろいのです。
神にはそれぞれつかさどるものがあり、何らかの事情でその守護を受けられなくなると、たいへんなことになります。たとえば、豊作をつかさどる女神が、きわめて個人的な理由であったとしてもボイコットをしてしまうと、大地に作物が実らなくなり、人間はもちろん神も困り果ててしまうのです。
物語では、この女神はボイコットのおかげで妥協点を見出し、その期間は1年の1/3となりました。この時期が「冬」ということになっています。

同じキャラクターについてのエピソードがひとつではない場合や、矛盾している場合もあります。 古代からギリシャを征服してきたいくつもの民族に伝わる神話や伝説を、融合・淘汰してできあがっているものなので、そういうことがあるのはしかたがないのかもしれません。
すべてが創作のおとぎ話のように考えられていたギリシャ神話ですが、近代になって、登場する宮殿の遺跡が実際に発掘されて、学者たちに衝撃を与えたという話もあります。ギリシャという国には、まだまだ謎やロマンが満ちあふれていますね。
書店では、わかりやすく訳されていて、イメージしやすいきれいなイラスト入りの本も出ています。
気楽に読めるものなので、ギリシャ旅行の準備として、また、芸術鑑賞の予習として読んでみるのもよいかもしれません。
ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソス。水に映る自分の姿に恋をしてしまったあまり、
水辺に咲く
スイセンの花に姿を変えてしまいました。
自己陶酔の極端な場合をさす「ナルシスト」や「ナルシズム」という心理学用語は、
彼の名前に由来しています。
■第5回 “おいしいもの情報 〜ギリシャ料理って…?〜“
イタリア料理やフランス料理と聞くと、いくつかメニューが思い浮かびますが、ギリシャ料理についても同じように挙げられるひとは、かなりのギリシャ通かもしれません。日本で暮らしている私たちには、あまりなじみがありませんが、ギリシャの人たちはどんな食事をしているのでしょうか。

温暖な気候と地中海の恵みのおかげで、野菜・くだもの・肉類・魚介類など、ギリシャには栄養豊富で新鮮な食材がたくさんあり、そのためか人びとは食べることにかけて熱心です。
ギリシャ料理はトルコ・アラブ・南欧の影響を受けつつも、独自のメニューが多いのですが、なかでもめずらしいのは、タコやイカを使うところ。 とくにタコは、欧米では食用とされることがほとんどなく、むしろ嫌われることが多いなか、なぜギリシャでは好まれているのか・・・少し不思議な気がします。
さて、ギリシャ料理にかかせないものといえば、なんといってもオリーブオイル。ほとんどの料理に使われています。
なんと、国民ひとり当たりの消費量は世界一だとか!こう聞くと、あぶらっこいものばかりなのでは…と思いがちですが、同じく大量に消費されているトマトやそのほかの野菜類のうま味、ほどよいスパイスとハーブやレモンの香り、シンプルな調理法などの絶妙なバランスのおかげで、それほどしつこくないのです。
素材の持ち味をいかすところと、魚介類を好むところは、日本料理とも共通点があり、案外親しみやすいかもしれません。
ポピュラーなのは「スブラキ」という、魚や肉を鉄の串にさして焼いたもの。炭火で焼いて表面がパリッとしたら、シンプルに塩とコショウで味つけ。これにレモンをギュッと絞っていただきます。簡単ですが、素材が新鮮なおかげで最高においしいのです。おとなから子どもまでひろく親しまれていて、鉄道車内や売店でも売られているほどの手軽さ。

また、街では店頭で大きな肉をかたまりで焼く「ギロ」が香ばしい香りを放っていて、空腹時にはたまりません。
この「ギロ」をうすく削ぎ切りにしたものと、新鮮な野菜を「ピタ」という薄いパンのようなものにたっぷりとはさんだ「ギロピタ」。これを片手に散策すれば、まるで地元っ子です!
日本でおなじみの野菜も、ギリシャのものは、歯ごたえが良く、しゃきしゃきしていておいしいので、チェックしてみましょう。

乳製品も豊富。「フェタ」というこってりしたヤギのチーズは、季節の野菜とともに‘ギリシャ風サラダ’として、また、ヨーグルトはそのまま食べるだけでなく、ソースとしても使い、さっぱりした味わいをプラスします。
日本では知られていませんが、ヨーロッパではギリシャのヨーグルトは有名で、ホテルの朝食でギリシャ産のものが使われることもよくあります。身近なスーパーマーケットでも日本の何倍も大きなサイズのパックが売っているなど、とても好まれていることがわかります。
そして、冬の食卓によく登場するのがトマトをふんだんに使った煮込み料理。牛肉をとろとろになるまパスタと一緒に煮込んだものや、豆類やミートボールの煮込みなどを、家族や友人たちと囲むのです。
意外と寒いギリシャの冬には、きっと心も体もあたたまる最高のごちそうとなることでしょう。
ギリシャの国歌は、なんと、158番まであります! もちろん世界一の長さ。
でも、通常、歌われるのは、初めの2番までだそうです。
■第4回 “ギリシャで暮らす 〜人びとの生活〜“
ギリシャの習慣といえば「シエスタ」。日本語でいうところの「昼寝」です。
わりと過ごしやすい地中海性気候とはいえ、ギリシャの夏の午後の炎天下はたいへんな暑さのため、活動に適してはいません。そこで、むかしからギリシャの人びとは、朝早くから働き始め、午後2時頃までに仕事を終えて昼食をとり、それから2〜3時間ほど、睡眠をとったり、家の中で静かに過ごしたりするのです。
これが「シエスタ」なのです。
閉めてしまうオフィスやお店も多く、街はしずまりかえります。
日本では夏の暑い時期は、窓を開けて風通しをよくしますが、ギリシャでは日ざしと熱風を避けるため、逆に窓や戸を閉めるのだそう。
こうしてシエスタの時間が過ぎて夕方になると、人びとは夕涼みをしたり、友達や家族とカフェテリアなどでくつろぐなどして活動をはじめ、夜10時頃から2時間ほどかけてゆっくりと夕食をとります。
街は、夜になるにつれ、活気づいていくのです。
ですので、おそくまで騒いでいても苦情を受けることはあまりありません。そのかわり、シエスタの時間帯には、大きな音をたてないように注意する必要があり、まるで、日本の深夜のようです。
学校では体育や音楽の授業をさけたりするなど、たいへん気を使うのだそう。たいした要件でもないのに電話をかけると、大ひんしゅくなので要注意です。
このような生活のリズムが、ギリシャの一般的なスタイルです。 このシエスタは、都市部ではすたれてきているものの、世界ではこれを習慣にしている国はほかにもあり、このような習慣のない日本からみると、うらやましいですね。

ギリシャには、どんな小さな街にも「TABERNA(タベルナ)」という、こじんまりとしたギリシャ料理店があり、そこに集まった人々は、きどらずにわいわいやりながらゆっくりと食事を楽しみます。
一般的に、なんでもおいてある店,シーフード専門店,肉料理専門店 と分かれており、レストランというよりは家庭的で気軽な大衆食堂といった感じで、人々の生活にとても密着しています。
店での食事のほか、自宅でも庭にテーブルやいすを持ち出してのホームパーティーなどで、大勢の仲間と楽しむのが、ギリシャ流の食事です。

都市部では人びとの生活の足として、メトロ(地下鉄)が活躍しています。今はふつうに走っていますが、できるまでがたいへんでした。工事開始から、何年も開通しなかったのです。
というのも、地下を掘り進んでいると、なんども遺跡につきあたってしまい、そのたびに工事関係者と考古学者が入れ替わり、工事を中断しての発掘調査。
この状態が長くくりかえされたため、なかなか工事がはかどらなかったのだとか。
ちなみに、工事のときに発掘された遺跡のいくつかを展示している駅もあるので、訪れた際には、近代的な乗り物を利用しつつも、壮大な歴史に想いをはせてみてはいかがでしょうか。
6月の花嫁が幸せになるというジンクスは、ギリシャ神話で婚姻をつかさどる女神が、6月の神であるので、
その加護のもと、幸せな結婚生活を送ることができるというものです。
また、結婚指輪をはめるのが左手の薬指になったのは、古代ギリシャ時代、左手の薬指は血管が直接、
ハート(心臓)につながっている特別な指だと考えられていたからだとか。
■第3回 “ギリシャに行くなら・・・ 〜アテネと周辺都市〜”
ギリシャの首都アテネは、政治・経済・文化の中心地です。また、世界的に有名な遺跡や博物館も多く、大きな魅力のひとつ。島々のリゾート地にくらべると、アテネの街には、中東っぽさがあったりして、その雰囲気にもまたわくわくしてしまいます。

おもな観光スポットに、アテネ考古学博物館や、パルテノン神殿のあるアクロポリスの丘、シンタグマ広場などがあります。 また、リカピトスの丘(標高273メートル)は、ケーブルカーで登ると、アテネを一望できるのでおすすめ。 アテネだけでもみどころがたくさんですが、周辺都市にも足を延ばせば、かつて教科書で見た有名な遺跡たちとも、数多く出会うことができることでしょう。
遺跡といえば、ギリシャ各地には、ユネスコの世界遺産に登録されている遺跡が、全部で17ヶ所もあります。この数は、ほかの国とくらべてけっこうな多さです。さすが、ギリシャ。

そのひとつにメテオラがあります。メテオラとは、「空中につり上げられた」という意味で、世界遺産に登録後は、1日に約2,000人が訪れることもある、人気の観光スポットです。
ギリシャ本土の中央あたりの平原にある奇岩群で、高いものでは400メートルにもなるのですが、奇岩の頂上に修道院が建っていて、しかもそこにはいまも修道士や修道女が生活しています。その光景は、世俗から切り離された別世界のような神秘的な雰囲気で、まさに聖域といった感じです。
さて、耳よりな情報があります。遺跡や博物館が無料で利用できる日があるのです。
国の祝祭日,11月〜3月の日曜日,7月〜9月をのぞく月の第1日曜日がその日にあたります。変更される可能性もありますが、事前に調べてかしこく利用するとよいでしょう。

ギリシャみやげの定番は、高品質なオリーブオイルや、そのオイルを使ったせっけんなどです。 また、たくさんの太陽を浴びて育った果物からつくられるドライフルーツや、ワインもおすすめです。 散策がてら、ギリシャならではのおみやげを見つけたいですね。
のんびりと散策するだけでも楽しい街ですが、注意すべき点をふたつあげておきます。
まず、ひとつめ。街路樹として、いたるところにオレンジの木が植えられていますが、もしおいしそうに実がなっていても、採って食べたりはしないほうがいいでしょう。残念ですが、あくまで鑑賞用なので、渋くてすっぱくて、とても生で食べられたものではないそうです。
もうひとつは、タクシーについて。タクシーを停めるときは要注意です。日本と同じように手を挙げて合図するのですが、手のひらを開いて運転手さんのほうに向けてはいけません。ギリシャでは開いた手のひらを向ける行為は、相手を侮辱する意味があるからです。手のひらは広げずに車道を指さすような感じで、合図するのがいいようです。
旅行する際は、その土地の習慣も知って、最大限に楽しみたいですね。
「アテネ」という地名の由来は、ギリシャ神話に登場する、知恵と戦争の女神‘アテナ’をこの土地の守護神としたことに始まるといわれています。
ちなみに「ヨーロッパ」という言葉も、同じく登場する女性‘エウロペ’の名前が由来だとか。
■第2回 “人気のリゾート 〜ギリシャの島々〜”
ギリシャにある約3,000もの島のうち、人が住んでいるのは200ほどで、そのうち主要な島は90ほど。その入り組んだ海岸が織りなす全長15,000kmにもおよぶ長い海岸線や、紺碧にきらめく海に浮かぶ島々はたいへん美しく、ギリシャの貴重な観光資源となっています。
でも、そんな「海」のイメージが強いギリシャも、国土面積の70%を山岳地や準山岳地がしめています。
山と島が多く変化に富んだ自然環境のおかげで、風光明媚な渓谷なども、じつは数多く有しています。

四季を通じてさわやかな陽光に恵まれ、さまざまな伝説の舞台にもなった神秘的で美しい島々は、人々を魅了してやみません。
とくに、ギリシャ神話を読むと、ますます訪れてみたくなってしまいます。
クレタ島など、ヨーロッパ主要各都市からの飛行機による直行便のある島や周辺の島も含めて、とりわけ、夏には世界中からのたくさんの観光客でにぎわいます。
ほかにも、ミコノス島やサントリーニ島などの美しさは有名なところでしょう。

旅行スタイルのおすすめはクルーズです。エーゲ海の景観と船での生活を満喫しながら島々をめぐる旅は、ギリシャならでは。
寄港する島で、歴史を物語る遺跡の数々を堪能したり、楽園のようなビーチを散策したり。優雅な休日を過ごせそうですね。
時間が許すなら、リゾートホテルへの滞在で、のんびりするのも魅力的。 日暮れ時、空と海の色に照らされて、風景が刻々と色を変えていく様子は、とてもロマンチック・・・。ハネムーン先として人気が高いのも理解できます。
美しい景観や遺跡を楽しめることはもちろん、博物館・教会・修道院・洞くつ・温泉・ワイナリー・ゴルフ・ダイビング・カジノ・・・など、島々には壮大な歴史ロマンを感じるものから近代的なレジャーまで、みどころがもりだくさん。
また、白くてかわいい建物が立ち並ぶ街でのウィンドウショッピングにも、時間のたつのを忘れてしまいそうです。
イベントも多く活気のある夏はもちろん、シーフードがさらにおいしくなる冬も、グルメな人にはうれしい季節。
観光スポットやお店などが閉まっている場合があるので注意が必要ですが、年間をとおして何度か訪れて、ちがう一面を楽しんでみるのもいいですね。
ギリシャの島々を散策していると、よく動物に遭遇します。ペリカン・ロバ・アヒル・犬など・・・。
なかでもネコの多さには驚きます。
車の少ない路地がたくさんあることや、港に戻って来た漁師さんたちから魚をもらえることなどから、ネコたちにとって最高に住みやすい場所のようです。
■第1回 “ギリシャってどんな国?”
ヨーロッパの南東部、美しいエーゲ海を包むようなバルカン半島にある国、それがギリシャです。
本土は国土面積の80%で、のこり20%はエーゲ海やイオニア海に浮かぶおよそ3,000もの島々で構成されていて、
西はイオニア海をへだててイタリアに、北はアルバニア・旧ユーゴスラヴィア・ブルガリアと国境を接し、東はエーゲ海を経てトルコと向き合っています。
| 正式名称 | ギリシャ共和国 (公式英語表記 Hellenic Republic, 通称 Greece) | ![]() ![]() |
|---|---|---|
| 面積 | 約 131,000平方km | |
| 人口 | 約 10,900,000人 | |
| 首都 | アテネ | |
| 主な言語 | ギリシャ語 | |
| 時差 | −7時間(サマータイムは−6時間) | |
| 主な宗教 | ギリシャ正教 | |
| 通貨 | ユーロ |
かがやく太陽と青い海のイメージが強いギリシャですが、冬季(12〜3月)には冷え込み、雪の降る地域もあります。
山間部や北部ではスキーができるほどですし、アテネなど都市部でも、数日降り続いた雪のせいで学校が休校になったり、ギリシャ各地で電気が止まってしまうこともあるのだそうです。

暖かくなってくると「春の訪れを告げる花」といわれるアーモンドの花が咲きはじめます。日本で春を感じさせてくれる花といえば桜ですが、このアーモンドの花、桜にそっくり。同じバラ科サクラ属に分類されます。アーモンドの木の下で宴会〜なんて習慣は、ギリシャにはないようですが・・・。
このほかにも、白くて可憐なカモミールや、菜の花などが咲きほこり、夏にかけて彩りを添えていきます。
夏季(5〜9月)は、雨のめったに降らないカラッとしたお天気が続き、気温が40度を超えることもあります。
そう聞くと、ものすごい暑さを想像してしまいますが、湿度が低いので気温のわりにはしのぎやすく、また、直射日光の当たらない日かげや夜間は思いのほか涼しいので、快適に過ごすことができるようです。
日本の3分の1ほどの面積という小さな国ですが、北はヨーロツパ、東はアジア、南はアフリカといった3つの大陸の
あいだに位置しているため、地理的・政治的に重要視され、古代より 芸術・学問・文化などの発信地として、世界に
さまざまな影響を与えてきました。
演劇・彫刻などの芸術の多くがギリシャで生まれ、英語のアルファベット文字も古代ギリシャ語をもとに生み出されました。
また、ヨーロッパワインの発祥の地ともいわれています。
西洋文明発祥の地として、そのほかにも数えきれないくらいたくさんのものを生み出したギリシャは、「ヨーロッパ
文化のゆりかご」と称されています。

興味深い遺跡や景観にめぐまれているギリシャは、日本だけでなく、ヨーロッパの人々にとっても人気が高く、世界中から毎年1,400万人以上もの人が訪れます。外国人に接する機会が多いことから、ギリシャ人の多くが母国語以外の言語を使えるのだそうです。社交的であたたかい国民性をあらわしているようですね。
貨幣にユーロ(ギリシャ語では‘エプロ’)が導入され、ヨーロッパ諸国とのアクセスや貿易も容易になりました。今後は、周辺国の中心としてさらに発展していくと期待されています。
次回からも、ギリシャのいろいろを紹介していきます。
陽射しにによく映えるギリシャ国旗は、1978年に制定されました。
青と白が海と空、左の十字はギリシャ正教への信仰を象徴するといわれています。
青・白合わせて9本の横じまは、「自由か死か」というギリシャ語の9音節を意味するという説があります。




